ホットな交際を続けている俳優オーランド・ブルームと歌手ケイティ・ペリーが、今月2日にニューヨークで開催されたファッションイベント「Met Gala(メット・ガラ)」のレッドカーペットで、揃って日本の携帯ゲーム「たまごっち」をアクセサリーのようにあしらって登場して話題になりました。プラダの黒いゴージャスなドレス姿のペリーは、腰のベルトの下にキーチェーンでつないだ白いたまごっちを身に着け、ブルームもタキシードの胸元にお揃いのたまごっちをブローチのように装着。「なぜたまごっち?」と思った人も多かったと思いますが、オシャレすぎる使い方に日本のみならず、アメリカ国内でも「Cool!(クール)」との声があがっています。

 日本好きで知られるペリーですが、たまごっちを身に着けたのは今回の展覧会のテーマである「テクノロジー時代におけるファッション」を表現したとのことで、インタビューでは96年から育てていることを明かし、「これが私のテクノロジーへの貢献よ」とコメント。一方のブルームも胸のたまごっちを指さし、「たまごっちだよ」とキレイな発音で語りながらテレビカメラの前を通り過ぎていきました。

 たまごっちは1996年にバンダイから発売され、爆発的な大ヒットとなった携帯バーチャルゲーム。たまごっちと呼ばれるキャラクターと遊んだり、えさを与えたり、トイレの掃除をしたりしながら育てていくキーチェーンゲームにはまった人は多く、社会現象になるほどの人気でした。それが20年の時を経て、ハリウッドで人気スターが身に着けたことで、アメリカでも大ヒットしそうな予感です。日本でも再ブームが到来するかもしれませんね。

 ハリウッドではこれまでもさまざまな日本の玩具やキャラクターが人気を集めてきました。1999年にはポケモンことポケットモンスターが社会現象になるほどの大ブレーク。子供たちはポケモンカードに夢中になり、学校への持ち込みが禁止されたり、カードが盗まれたと訴える子供が続出する事態となりました。他にもタカラトミー(旧タカラ)から発売されている変形ロボットシリーズ「トランスフォーマー」は、ご存じのようにハリウッドで映画化されて大ヒットしていますが、今後ブレークが予想されるのは、パラマウント・ピクチャーズが実写映画化を企画していることが明らかになった日本生まれの対戦玩具「ベイブレード」。小学生を中心に大流行したベイブレードは、アニメや漫画、ゲームなども展開しており、今後はアメリカでも注目が集まりそうです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)