歌手吉川晃司(49)が左足関節外果(ひだりそくかんせつがいか)骨折で全治2カ月と診断されたことが6日、分かった。

 3日に都内の駐車場を借りきっての250CC中型バイクの運転練習中に転倒した。翌4日の再検査で骨折が判明。5日夕方から、プレートやボルトを入れる手術を受けた。

 6日夜に30周年記念ライブハウスツアーの一環で、東京・青海のZepp TOKYO公演を予定通り開催。右足で立ち、左ひざをいすに乗せる形で姿を見せた。

 元気いっぱいの吉川に、集まったファンは最初ケガに気付かなかった様子。吉川が「私、足の骨をボキッと折りまして」と切り出すと、2700人が「えーっ!?」とどよめいた。「人生ギリギリのところを攻めてきたいし、たまにはボキッとバキッといったりする。こんなに珍しいコンサートはないですから」と冗談めかしてアピールした。

 予定通り、2時間以上かけて、アンコール2曲を含め計21曲を披露。ラストではマイクスタンドを松葉づえ代わりに跳びはねるなど、パワフルなステージを展開した。

 「とにかく今日は何とかやろうと思った。ドタキャンってわけにはいかないし。痛い時は酒でも飲んだら何とかなるだろ」と最後まで元気いっぱい。「オレはこういう人生。普通に挑んでいたら、少なくともここいる吉川にはなってない。最後までわがままなヤツでいさせてくれ。元気、時々、骨折。これは私の趣味ですから。だからあきらめてください」とファンに呼び掛けると、歓声が起きた。

 この日夜、公式ホームページでも、所属事務所名義でけがの詳細を報告した。