関西を中心に活躍するシンガー・ソングライター大垣知哉(38)が14日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、5月24日に「けいはんなホール」(京都・精華町)で行うデビュー10周年記念コンサート「Meets Jazz」をPRした。

 今年の目標に「挑戦」を掲げている大垣は、新たな分野へのチャレンジを意識する。今回のコンサートにも生かされており、ジャズに初挑戦。カバー曲をやり始めた中で、ザ・ピーナッツや坂本九の和製ジャズに触れた。「あらためて格好いいなと思った。『もっと歌えないかな』と考えるようになりました」。昭和の人気番組だった「シャボン玉ホリデー」を動画で見る機会があり、その完成度の高さにも驚かされた。「入門編の人にもジャズファンにも楽しんでもらいたい」と意欲満々。昨年12月にリリースした「花となれ」のジャズバージョンも披露する予定だ。

 コンサートは3部構成になる。第1部は「出会いは、古き良き昭和の和製Jazz」。ザ・ピーナッツメドレーなど、誰もが魅了された懐かしい曲を披露する。第2部は「平成のJ-POPも、アレンジで素敵なJazzに変身」。サザンオールスターズの「いとしのエリー」、SMAPの「夜空ノムコウ」などに挑み、オリジナル曲も歌う。そして第3部が「これこそ、王道のJazzソング!」。敷居の高くない、誰もが楽しめる、そんなコンサートを目指すという。

 05年のデビューから10年、映画「369のメトシエラ」に主演し、11年には日本テレビ系ドラマ「リバウンド」にレギュラー出演するなど俳優としても活躍してきた。だが、今は音楽に絞って活動する。「これまでは他のアーティストと比べていた。でも、自分の活動と向き合って、しっかり音楽をやっていくしかないと気づいた。それが分かったという自信は大きいと思います」と言う。

 身近なライブや300~400人規模のステージからステップアップし、今回は初めて1000人規模のホールでのコンサートになる。「少しおしゃれして、音楽を聴きにきてもらってもいいと思います」と、大垣も初挑戦を楽しみにしている。

 もちろん、その先にはもっと大きな目標がある。「5年以内にフェスティバルホールの舞台に立ちたい。一番目指したい場所だし、ずっと憧れがあった」。夢を現実として口にすることができるようになった自信と充実感が、今の大垣にはあふれている。

 コンサートの問い合わせは電話0774・95・5115けいはんなチケットへ。