ビジュアル系ロックバンド・PENICILLIN(ペニシリン)が大阪市内で日刊スポーツの取材に答え、昭和の名曲を歌った初のカバーアルバム「Memories ~Japanese Masterpieces~」をPRした。

 これまでにもシングルのカップリングとしてリリースした中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」などに加えて、新たに「北ウィング」や久保田早紀の「異邦人」などをカバー。ボーカルHAKUEIが「当時聴いていて、体で覚えているような曲」という候補曲をリストアップ。メンバー、スタッフがカラオケボックスにこもってHAKUEIを囲み、多い日には60曲近く歌い試したという。ドラムスのO-JIROが「原曲のイメージを損ないたくなかった。50代のプロデューサー、40代のメンバー、30代のエンジニアの総力を結集してバンドのアレンジに取り組んだ」という意欲作が完成した。

 中でも1曲目に収録した石川さゆりの「天城越え」について、千聖は「石川さんは革新的でロックな人。演歌という枠組みを超えて活躍されている。カバーアルバムを出すことになって、自分たちにとって勉強になり、音楽的にも前進できるこの曲にチャレンジしたかった」と解説、「機会があればコラボできればいい」と夢の共演を望んだ。

 また初回限定盤のジャケットには、ペニシリンというバンド名の由来となったバンドも登場する漫画「TO-Y」の作者・上條淳士がメンバーを描いたイラストが使われる。

 なお、メンバーが人生で最初に買ったレコードは、HAKUEIがピンクレディー「UFO」、千聖がアニメ「UFO戦士ダイアポロン」の主題歌、O-JIROが新田恵理の「恋のロープをほどかないで」とのこと。

 ペニシリンは、ライブツアー「SPRING TOUR 2015 春風突風」を18、19日に名古屋(ell.FITS ALL)、25、26日に東京(東京キネマ倶楽部)で行う。