5年ぶりに復活した「M-1グランプリ」が17日、大阪市内で開幕した。

 1回戦初日のこの日は、男女双子の小学生コンビ「ミックスツインズ」が、剣劇ネタでわかせて1回戦を突破した。

 コンビは兵庫県川西市在住の宮路尊羽(みやじ・たかは)君(11)と琴羽(ことは)ちゃん(11)の双子で、地元小学校に通う6年生。小学3年のときに、篠山市のコンテストに出場し、漫才を披露したのを機に、漫才の練習を始めたという。

 一昨年は、上方落語のファン感謝祭「彦八まつり」の素人演芸バトルで優勝した経験もあり、アマチュアながら、舞台経験もある。

 双子は、父の宮路智行さん(45=会社員)や、中学2年の姉とともにネタを作り、ストックは4本あるそうだ。

 この日、演じたのは、刀を使った剣劇コント。兄の尊羽君は「おもちゃの刀で(妹と)遊んでたら、妹がボケておもしろくて、これいけると思った」といい、この日の持ち時間は2分だったが、もともとは7~8分の作品だ。

 舞台では妹の琴羽ちゃんがボケだが、普段の生活は逆。「こっちが言おうと思ったことを言ったり、やったりすることは、よくある」といい、二卵性双生児ならではの息はぴったりだ。

 M-1グランプリでは、07年に当時、小学生兄弟だった「まえだまえだ」が、大人顔負けの達者なしゃべくり漫才を武器に、準決勝まで進出。後にテレビ出演や、映画デビューも果たすなど、ブレークのきっかけを作った。

 “ポスト・まえだまえだ”の可能性も秘めた双子の小学生コンビ。尊羽君は「そうですね。そうなればいいなと思います」と笑い、自信を見せた。

 一方の琴羽ちゃんは、兄に比べて控えめで、おとなしい受け答えだったが、好きな芸能人は「NON STYLE」といい、同世代の女子があこがれるアイドルよりもお笑いが好きだという。「AKB48より、NON STYLEです」と話していた。