喉頭がんを患い声帯摘出したロックバンド、シャ乱Qのボーカリストで音楽プロデューサーのつんく♂(46)が、闘病の日々や病後の生き方などについてつづった10日発売予定の自著「だから、生きる。」に込めた思いを明かした。

 つんく♂は2014年3月に喉頭がんを患ったことを公表し、いったんは完全寛解を発表したものの、その後再発し、声帯の全摘出という道を選んだ。歌い手としては苦渋の決断だったが、その後も食道発声法のトレーニングに励んでいる。

 同書は、声帯摘出に至るまでの葛藤や苦悩、闘病中に大きな支えとなってくれた家族への思い、さらに声を失ってからの日々やこれからの人生などにポジティブな思いがつづられているという。

 つんく♂は8日に更新したブログで「今年に入って3月より手がけてきました本がやっと完成しました」と同書の完成を報告した。

 自身でも、読み返してみると苦しい日々をつづった内容に、胸が詰まって先に進めないページがあるという。「それくらい『病気から立ち上がって、もう1度“1回生”からやり直してやろう!』って感じで書いてたんだなって思います」と、強い思いを込めたことを明かした。

 今もリハビリに励む最中だが、「とにかく今は前を向き、人生をいかに楽しく充実したものに出来るか。そして、家族と共に有意義な人生を歩むか」と、現在の心境をつづっている。