元さくら学院のメンバーで歌手の武藤彩未(19)が、活動休止することが分かった。16日、動画配信サイト「ロガール」で放送された「武藤彩未 IroDOLi」で発表した。今月23日に東京・赤坂ブリッツで開催するクリスマスソロライブをもって、活動を休止する。

 番組終盤、「真剣にお話させていただきます。12月23日のライブをもって、いったん、活動をお休みさせていただきたいと思います」と報告した。「ギリギリになっちゃって、申し訳ないんですけど、けどこの気持ちに達するまで時間がかかったというのがすなおなところです」と涙ぐんだ。その後、もう1度表情を引き締め、理由を説明した。

 「私は小さいころから芸能界にいて、その流れでここまでこれたというのが大きくて。さくら学院を卒業して、ここまで1人でやってきて、1人で渋谷公会堂まで立つことができて、みなさんもここまできたのにって思うかもしれませんけど、だからこそ、いったん自分の気持ちに問うたというか、聞いてみて、このままでいいのかと。楽しい、歌が好きって気持ちでだけで通じない世界だっていうのは、10年いて分かりますし、はっきりした覚悟や意思が必要なんです。そこと向き合わずに来てしまって、ここからはそこが課題だなって思います。このまま続けると、楽しいって気持ちで続けて、何も変わらずにきてしまう」

 ただ、引退ではないと強調し、ファンとの再会も誓った。

 「いったん、大切なものから離れて、自分の気持ちを、確信に変える時間がほしいんです。ネガティブじゃなくて、私は前向きで、もう1回、あらためていきたいなって気持ちですね。引退ではなくて、体調が悪いわけでもないです。自分自身と向き合いたいと思って、こういう決断をしました。もっと強くなって、大事な後輩達にもいい刺激を与えたいし、もっと大きくなって帰ってきたい。それまで待ってくれたらうれしいです」

 武藤は10年5月から、中学生限定のユニット、さくら学院の初代生徒会長として活動。12年3月、高校卒業と同時にユニットからも卒業した。その後は、歌手としてのソロアイドルとしての活動に専念。昨年4月には初のアルバム「永遠と瞬間」でソロデビューしていた。カネツテンビー、セラフィックロンプなどで知られるJRA武藤善則調教師(48)の長女でもある。