TBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜午後9時)が20日に最終回を迎えるのを前に、原作者池井戸潤氏が収録現場を訪問し、出演者を激励した。

 帝国重工の財前(吉川晃司)が執務する部屋のシーンを撮影している茨城県つくば市の現場を訪問した。主演阿部寛、吉川晃司、安田顕、高島彩らと和やかに懇談し「ストーリーも奇跡、ドラマチームも奇跡」と評した。

 ◆池井戸氏のコメント

 久しぶりに現場を拝見しましたが、相変わらず熱があり、緊張感のある現場でした。こういうところで役者さんの力が引き出され、そこにリアリティーがあるから、働いている人たち、ものづくりに携わっている人たちの心に響く熱いドラマができあがったのだと思います。

 夏に書き始めた本がこんなに早く映像化されること、そのこと自体が奇跡だと思います。佃製作所という小さな会社がロケットエンジンのバルブシステムをつくり上げるというストーリーも奇跡ですが、ドラマを作っているこのチーム自体もある種の奇跡の中にいる、という二重構造になっていると思います。このようなミラクルは2度とないのではないでしょうか。このまま良い形で最終回を迎え、次につながるようになればいいと思っています。