宮部みゆきのベストセラー小説を映画化。中学校内で起きた生徒の転落死の謎を校内裁判で追求していく生徒たちの姿を描いた。

 キャストは、半年かけて1万人からオーディションで選び抜いた。成島監督は「長大な原作を、演技経験のない子たちで作るという挑戦だった。この子たちの未来につながる1歩になればいいなと願って撮影した。志の高い小説なので、映画でもチャレンジしようと思った」と語り、出演者たちの演技をたたえた。

 昨年「永遠のゼロ」で同賞を受賞し、表彰盾プレゼンターとして登壇した山崎貴監督は「相当デンジャラスなことをやって、きちんとした作品になっているのは素晴らしい」と祝福。主演を務めた藤野涼子から花束が贈られた。