演歌歌手水森かおり(42)が9日、東京・文京区のキング関口台スタジオで、新曲「越後水原(すいばら)」(3月29日発売)の公開レコーディングを行った。

 デビュー21年目の初体験。「緊張する」「どこを見て良いのか分からない」と戸惑いながら、無事にやりきった。

 ここ数年は恋に破れながらも、笑顔で前向きに生きる女性の世界観を歌ってきた。「でも、今回は『東尋坊』みたいに切ない心を歌っている」と歌唱中は“トレードマーク”の笑顔を封印した。

 詞の世界観は悲恋だ。歌唱に際し、実体験が生きているか質問されると「まったくないですね」とキッパリ。もうじきバレンタインデーだが、恋人にチョコを作るかときかれると、「その日は休みだけど…。寝かせてください」。学生時代はバレンタインデーやクリスマスは一大イベントだったが、現在は「ウキウキする要素が全くない」。歌が恋人状態だという。

 新潟を舞台にした曲は、これまでにアルバムで2曲歌唱し今回が3曲目。新潟出身の演歌歌手といえば、大先輩の小林幸子が有名だ。その話題を振られると「キチンと…。一生懸命に歌わせていただきます」とだけ、言葉少なに答えた。

 歌唱やプロモーションビデオの衣装には、かつてザ・ドリフターズが身にまとったような白鳥の案も浮上している。「白いタイツで、志村けんさんみたいに、腰に白鳥を付けて。いいですね」とすっかり乗り気だった。