女優中谷美紀(40)が1日、東京・渋谷のパルコ劇場で2日から始まる舞台「猟銃」の公開舞台稽古に出席した。

 中谷が11年に初舞台として出演した二人芝居に再挑戦する。1人3役に加え、1人でしゃべり通すため、せりふの量は台本で約40ページにも及ぶ。初演は1カ月かけて覚えたが、今回は10日ほどで覚えなければならなかったという。

 「大変苦労しまして、挫折しようかなと思った。どうせパルコ劇場が閉まるんだったら、1つぐらいなくなっても大丈夫だろうと思った」と笑わせた。

 そんな消極的な気持ちも、プロデューサーからのひと言で翻意せざるを得なくなったという。「『セットの保管料もかかるから、再演しなさい』と、半ば強引に出演させられました(笑い)」。さらに「あなたの代わりは日本中探せばいくらでもいる。他の女優で再演する」とも言われ、女優魂に火が付いたことを明かした。

 ほかロドリーグ・プロトー、演出家フランソワ・ジラール氏が出席した。

 パルコ劇場は、19年の新装オープンに向けて、来年3月から建て替え工事に入る。