故郷の福岡県で闘病中の女流棋士、林葉直子(48)が、14日夜に熊本県で発生した大地震に「九州は地震がないと思ってすっかり安心していました」と驚き、被災者にエールを送った。

 林葉は15日に「地震のない九州なのに」とのタイトルでブログを更新し、最大震度7を観測した地震に「こんな大地震が起きるなんて……」と驚きを示した。

 「最後に地震があったのはいつだったか、二十年ぐらい前になるのか、いや、もっと前か」と、九州地方では地震が少ないことを示し、「ともかく九州の人間は噴火にはなれていますが、地震にはなれていないのです。そんな中で震度7。熊本の方々はどれだけ怖かっただろうか。震度5ぐらいの博多でも、私は『ぎゃー』となっていましたから」。11年前の2005年には、福岡市内から数十キロの玄界灘沖で福岡西方沖地震があり福岡市内でも被災する家屋が出たが、林葉もそれをすっかり忘れてしまうほど熊本地震のショックは大きく、被災した熊本の人々を思いやった。

 「被災者の方々には心からエールをおくります」と林葉。自身は重度の肝硬変を患い闘病中の身であることから「できることがあれば、なにかするのに……。病人って、病気って…。私ができる最善は早く治すことなんだと痛感した一日でした」とつづった。