米映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズやアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた「プライドと偏見」(05年)などで知られる英女優キーラ・ナイトレイ(31)が、2013年に公開された主演映画「はじまりのうた」でメガホンをとったジョン・カーニー監督から痛烈な批判を受けた。

 同作でシンガーソングライターを演じたナイトレイが相当気に入らなかったらしいカーニー監督は、「もう金輪際、スーパーモデルのような女優とは仕事をしない」とばっさり。出世作「ONCE ダブリンの街角で」(07年)に続いて今夏公開の新作「シング・ストリート 未来のうた」で再び地元のアイルランド・ダブリンを舞台に選んだカーニー監督は、「キーラはどこに行くにも取り巻きを連れていて、思うように仕事ができなかった。だから、アイルランドに戻って、誰にも邪魔されずに再び映画作りを楽しみたかった」とコメント。

 さらに、ミュージシャンではないナイトレイは役になりきれずにギターを弾くシンガーソングライターにはとても見えなかったと恨み節をさく裂させ、「役者は正直でないといけないし、自己分析ができないと駄目だが、彼女はまだその準備ができていなかったと思う」と痛烈に批判した。公開から3年もたった今になってなぜナイトレイ批判を始めたのか真相は不明。(ロサンゼルス=千歳香奈子)