米国時間の3日に74歳で死去した元世界ヘビー級チャンピオンのムハマド・アリ氏の公葬が10日に行われるが、早くも3日前からチケットを入手するための長い行列ができていたという。

 米情報サイトTMZによると、アリ氏の公葬は10日、アリ氏の故郷ケンタッキー州ルイビルにあるKFC Yum!センターで行われるが、7日夜にはファンが徹夜で列を作り始め、8日朝には1時間ほどで15000枚のチケットがなくなったという。

 同サイトによると、列を作っていたファンの間で怒鳴り合いのケンカや押し合いが起こるなど、一時は混乱を極めたものの、警備員が負傷者が出る前にその場を収めることができたようだ。しかしその後、地元警察も警備にあたり始めたという。

 アリ氏の棺は英元ヘビー級チャンピオンのレノックス・ルイスおよび俳優のウィル・スミスらがかつぐことになっており、その行列は現地時間の10日午前9時より、ルイビル市内のアリ氏ゆかりの場所を回りながら進む予定。

 公葬は午後2時より、大規模なスポーツアリーナKFC Yum!センターで行われる予定で、ビル・クリントン元大統領と俳優ビリー・クリスタルが弔辞を読むほか、トルコ元首相のレジェップ・タイイップ・エルドアン氏、ヨルダンのアブドラ国王ら世界のリーダーたちが顔を揃えると報じられている。プライベートな埋葬式が、市内の墓地で行われる予定という。(ニューヨーク=鹿目直子)