空前のディザスター映像で大反響を呼んだメガヒット作「インデペンデンス・デイ」(96年)から20年。全米、そして全世界の興収記録を更新して当時の映画史を塗りかえた作品が、驚くほどパワーアップして戻ってきた。待望の続編「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」がついに公開となった。

 2016年7月、エイリアンがアフリカに残した宇宙船が20年の時を経て密かに覚醒し、地球に仲間を呼び寄せるSOS信号を送る。それに応じてやってきたエイリアンは、人間の想像をはるかに超える進化を遂げていた。世界中の都市を次々に破壊するエイリアン。20年前に侵略者を打ち破った地球防衛軍の長官デイビッド、元合衆国大統領ホイットマン、若き戦闘機パイロットのジェイクらは、人類滅亡の危機を救えるのか…?映画史上最大の決戦が今、始まる。

 映画のみどころは、ハリウッド最先端の技術が生み出す圧倒的な臨場感。輝く宇宙の映像の美しさに見とれるのは一瞬だけ。駆けめぐる戦闘機のスピード感や飛び出してくる障害物により、思わず体に力が入ってしまう。エイリアンが巨大な宇宙船に乗って地球に上陸する場面では、その光景が爆音とともにまるでスクリーンを超えて押し寄せてくるような感覚に陥る。

 この驚異的な映像が、前作以上に奥が深いストーリーと組み合わさっている。引き裂かれる家族や恋人の描写に涙を流したり、思わず登場人物を応援したり。さらに、エイリアンという共通の敵が現れることで国籍や人種を超えて世界が団結するという、より大きなテーマにも言及されていて、現代社会について考えさせられることもある。

 本作では、前作のオリジナル・キャストと新世代キャストが集結。ジェフ・ゴールドブラム(デイビッド)とビル・プルマン(元合衆国大統領ホイットモア)はそれぞれ、20年前に世界を救った英雄として復帰。若き戦闘機パイロットのジェイクには、「ハンガー・ゲーム」シリーズ(12~15年)で人気を集めたリアム・ヘムズワース。ジェイクの恋人でホイットモアの娘であるパトリシア役には、数多くの新作を控えている注目若手女優マイカ・モンローが抜擢された。「デイ・アフター・トゥモロー」(04年)や「2012」(09年)などディザスター作品を得意とするローランド・エメリッヒが前作に引き続き監督を務めた。【ハリウッドニュース編集部】