女優で歌手の薬師丸ひろ子(52)が25日、初の野外コンサートとなる「世界遺産劇場/春日大社 第六十次式年造替奉祝 薬師丸ひろ子コンサート」(奈良県・春日大社飛火野特設舞台)を実施した。

 約3000人の観客を前に、公演前には「京都・奈良の神社仏閣は子供の頃から憧れていたので、こういう機会を頂いてうれしいです。広い春日大社いっぱいに届くよう歌いたい」と抱負を語った。

 コンサートは「時代」で始まり、待ち望んだ大勢のファンから大歓声が上がる中、続いて歌手デビュー曲「セーラー服と機関銃」、映画主題歌「メイン・テーマ」、「元気を出して」と、スタートから往年の大ヒット曲が披露した。

 藥師丸は「今日は、世界遺産春日大社コンサートにお越しくださいまして、どうもありがとうございます。リハーサルの時に鹿が2匹、『何してるんだろう?』と見ていてくれました(笑い)。私は女優として演じる時も、風や光を感じるのが好きなのですが、今日は初めての野外で皆さんと一緒に感じられて幸せです」と話した。

 コンサートは約2時間にわたって行われた。主演主題歌の大ヒット曲「Woman“Wの悲劇”より」など全19曲を歌唱。アンコール最後には新アルバム「CinemaSongs」から「ムーン・リバー」を初披露し大観衆を酔わせた。