歌手荻野目洋子(47)が29日、東京・渋谷区のHMV&BOOKS TOKYOで、作詞家売野雅勇氏(65)の著書「砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代 疾走の日々」の出版記念イベントに参加した。

 今年で作詞家生活35周年の売野氏は、荻野目のヒット曲「六本木純情派」や中森明菜「少女A」、郷ひろみ「2億4千万の瞳」などを手がけたヒットメーカー。著書では名作の誕生秘話などをつづっている。「『六本木純情派』はマイナーなエイトビートの曲が先にできていて、メロディーを聞いただけで、僕が詞を書いたらすごいものができる自信があった。ディレクターに『必ずヒットさせる』と話した」と振り返った。

 歌詞は「六本木で浮かれて、とんでいる人たちのノリに付いていけない女性を描いた」(売野氏)という。

 歌唱当時18歳だったという荻野目は「曲はノリが良くて、最初からインパクトを感じました。でも、実際の六本木は知らなかった。未成年だからお酒も飲めないし、六本木で遊んだこともなかった」と、トップアイドルとして疾走していた約30年前について話した。