女優芳根京子(19)がヒロインを務めるNHK「べっぴんさん」(午前8時)の19日の平均視聴率が21・3%(関東地区)だったことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。前日は20・8%だった。再び20%超えに戻ってきた。

 19日は、すみれ(芳根京子)は、潔(高良健吾)に今まで持っていた品々を「闇市で売ってお金に換えたい」と言った。潔は「厳しいようだが、1枚1枚着ているものを売っていくようなタケノコ商売ではいずれ丸裸になってしまう。自分の手で作って足で売ることが必要だ。今までのような“小嬢ちゃん(こどものころそう呼ばれていた)”ではいられないんだ」。

 すみれは「あさや」靴店の麻田(市村正親)に、昔作ってもらった靴を持っていき、お金に換えてもらおうとした。靴店は空襲で焼けずに残り、麻田は米兵らの靴の修理を請け負ってほそぼそ営んでいた。

 麻田は、すみれの靴を売ってほしい、という申し出に「この靴はすみれお嬢様のために作ったもの。それだけは(売ること)勘弁してほしい」と断った。

 すみれは「さくらのためにお金が必要なんです」と言って写真を見せた。麻田は、その写真入れを見て、「雑貨を作って、この店で売ったらどうですか」と提案した、という回だった。