歌舞伎俳優中村吉右衛門(72)が25日、都内で、主演するフジテレビ系時代劇「鬼平犯科帳 THE FINAL」(前編12月2日、後編同3日、ともに午後9時放送)の会見を行った。火付盗賊改方長官の長谷川平蔵の活躍を描く。同作は89年にスタートし、今回150本目の節目で幕を下ろす。

 吉右衛門は「ああ、終わったんだなという感じです」と語ると「鬼平みたいに生きられたらいい。憧れます。信念を貫き、悪を倒すだけでなく善を見いだして助けたり。人としてこんな素晴らしいことはない」と語った。

 娘婿の尾上菊之助(39)とは今作で、映像作品として初めて共演した。「1対1の立ち回りもあり、せがれを切ることになりまして、よかった」とジョークで笑わせ、最後は「夢を膨らませることができる時代劇はなくならない」と締めた。