11月6日スタートのフリーアナウンサー古舘伊知郎(61)が司会を務めるフジテレビ系バラエティー「フルタチさん」(日曜午後7時)の初回収録が26日、都内で行われた。

 「ひっかかる」をテーマに古舘は、米大統領選民主党のドナルド・トランプ候補が、ニューヨークの58階建てのトランプ・タワーの隣の7階建てのティファニー本社の空中権を、37年前に10億4500万円で購入したことに注目。隣接するセントラルパークの眺望をトランプ・タワーで独占していることを指摘した。「トランプ氏はセントラルパークの商標権も獲得してグッズを発売している。米大統領選は莫大(ばくだい)な費用を掛けたトランプ氏のプロモーションのようだ。あと、あの“髪形”の空中権にも興味がある」とトランプ氏の独特の髪形に疑惑を指摘した。

 また、MRIで自らの脳を検査。しゃべる領域が大きすぎると診断されて、「よく言えば特化している。悪く言えばゆがんでる」と分析した。

 収録を終えた古舘は「収録しながら、駄目出しをしていた。もう少し、ニュース的な視点で、やって行かなくては」。

 今後の取り上げたいテーマとして、女優高樹沙耶容疑者が逮捕された医療大麻の問題を挙げた。「日本じゃ法律があるから絶対駄目なのに、なんで高樹さんは海外に行かなかったんだろう。ニュースでは『びっくりしている』と伝えているけど、あれだけ(立候補した)参院選の時に大麻のことを言っていたんだから、みんなもやっていると思っていたんじゃないか。『やっぱりね』と本音が言えるような番組にしたい」と話した。

 日曜午後7時からの2時間は、ライバル局の看板番組が並ぶ激戦地帯。「『古舘、全く余裕なし』と書いてください。数字(視聴率)が悪かったら、顔にモザイクを掛けて、音声も変えてもらう」と笑った。