第29回東京国際映画祭でチャリティー上映された映画「うつくしいひと」舞台あいさつに、行定勲監督(48)橋本愛(20)高良健吾(28)姜尚中(66)米村亮太朗(39)が出席し、続編について話した。

 「うつくしいひと」はもともと熊本県のPR作品だったが今年4月、熊本地震が発生し、舞台となった美しい熊本の風景は甚大な被害を受けた。行定監督は「映画は時代によって風景が変わるものだけど、こんなに短い間で変わるとは思ってもいなかった」と話した。

 「数日後から撮影に入る予定」と行定監督は明かした。「震災後、熊本の人たちは日常を取り戻すのが大変だったと聞いています。そういうことを踏まえて熊本の現状を記録し、熊本地震が風化されることなく、見てくれたたくさんの人が熊本との距離を縮めて、遊びに来てもらえるような作品にしたい」と続けた。また「たぶん、公開は来春。熊本復興映画祭をやろうとしていて、そのオープニング作品で予定しています。その時はぜひみなさん、熊本まで来てください」とアピールした。

 高良は「震災後の熊本も映像として残すことに意味があると思う。映画の力を借りることで(故郷の)熊本に恩返しができればと思います」と語った。