フジテレビ亀山千広社長の定例会見が28日、同局で行われた。視聴率低迷が続く月9ドラマ枠からの撤退について「みじんも考えておりません」と話した。

 放送中の「カインとアベル」(主演山田涼介)は、初回視聴率が月9史上最低の8・8%でスタート。2話も8・6%と低迷している。このところ、新ドラマが始まるたびに何かしらの低視聴率記録を更新し続ける展開で、一部で月9終了の臆測も流れていた。

 亀山社長は「カインとアベル」について「正直、もっと(高い数字が)欲しかった。ストーリー性があるドラマは、回を重ねるごとにファンを増やすことができるので、一喜一憂するつもりはありません」とした。

 また、同作品に出演していた平幹二朗さんが死去したことについてお悔やみを述べ、出演予定だった部分の調整について「最終段階へ調整中。代役を立てる方向で聞いている」。プロデューサー時代にも平さんとは仕事をしたことがあり「『教師びんびん物語』や2時間ドラマなどに出ていただいた。当時から演劇界の巨人であり、びびりながら役の説明をした記憶がある。ご冥福をお祈りします」と話した。