俳優青木崇高(36)が28日、都内で開催中の東京国際映画祭で、映画「雪女」(17年公開、杉野希妃監督)のトークイベントに出席した。

 今年3月に広島などで行われた撮影を「寒かった」と苦笑いで振り返った。杉野演じる女ユキを、雪女と知らず愛し続けるまっすぐな男を演じた。7月に結婚したばかりの女優の優香(36)については触れなかったが、「目の前の女性を深く愛するというキャラにしたいと思った」と役作りを明かした。

 監督だけでなく、主演も務めた杉野は、ゴージャスな黒のロングドレス姿で登壇し、観客の目を引いた。「きつい半年を経ての上映で、胸がいっぱい」と、作品を見終えたファンを前に感無量の面持ちだった。昨年1月にオランダで交通事故にあい、両足を骨折するなど大けがを負った。それでも、入院中に脚本の土台を書き、スタッフと3人で回し読みしながら本を書き上げるという執念だった。二足のわらじについて、今後は「1歩引いて、他の役者に(託す)というのも考えていく。直感を大事にしてやっていきたい」と柔軟な考えを明らかにした。