有村架純(23)が5日、茨城県高萩市で行われた次期NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(来年4月3日スタート、月~土曜午前8時)のロケ収録に参加した。

 のどかな山里で、2日からロケを開始したが、9月下旬に稲刈りの収録のため先行ロケも行った。ヒロインを演じる有村は「先行ロケがあり、チームワークは抜群です。この場所に来て空気を感じると開放感があり、中から出るパワーが増えている気がします。皆さんといるだけで心が温かくなり、この景色の現場にいるだけで癒やされています」とあいさつした。

 朝ドラではこれまで「あまちゃん」の劇中のせりふ「じぇじぇじぇ」や、「あさが来た」では「びっくりぽん」が話題になった。有村は「せりふに相づちが結構多く、アドリブでもみんな『んだ、んだ』と言っています。『んだ、んだ』が多いです」。茨城弁で「『ひよっこ』の撮影、最後までがんばっと」と笑顔で意気込みを語った。

 菓子浩チーフプロデューサーは「流行を狙っているわけではないが、他の登場人物のせりふにも『んだ、んだ』が多いです」。

 有村は、茨城弁に苦労している。「思い込みで抑揚をつけると、先生に東北弁になっていると指摘されます。平ばんにやると、茨城の言葉になると勉強しました。ただ関西出身なので、関西弁になっているとも言われるので難しい」。

 民放で主演の機会が多いが、朝ドラの主演については「作品によって気分の違いはありませんが、ヒロインでやるからには毎日元気でいたいなと思います。キャスト、スタッフと仲良く支え合いながらできたらいい。取り組み方に違いはありません」と話した。

 母親を演じる木村佳乃は茨城弁について「茨城出身の羽田美智子さんも出演しており、茨城弁が分からない時は羽田さんに聞いています。でも、いざ方言指導が始まったら、最も先生に指導されていたのが羽田さんでした」と言って笑わせた。

 東京五輪が開催された1964年(昭39)から始まる物語。失踪した父を捜すため、集団就職で茨城から上京したヒロインが、殻を破って成長していく姿が描かれる。

 収録合間に行った会見には、他に祖父役の古谷一行、叔父役の峯田和伸、妹役の宮原和、弟役の高橋来も参加した。