近年多くの日本作品が海外で支持されて、ハリウッドでリメークされている。トム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014年)は日本のライトノベルが原作となっており、続編も製作が発表された。

 さらに是枝裕和監督の「そして父になる」はスピルバーグ監督によってリメークが決定するなど、まだまだ日本原作の映画が公開を控えている。

 ■SFアニメの金字塔が映画化

 日本のアニメ「攻殻機動隊」は近未来を舞台とし、技術の発展によって人間とアンドロイドやサイボーグが共存する世界を描いた作品である。その実写作品「ゴースト・イン・ザ・シェル」(2017年4月7日日本公開)のトレーラーが公開されると、世界観を忠実に再現したCG技術とアクションの映像美に原作ファンだけでなく、SFファンも興奮と歓喜に沸いた。そしてやはり注目すべきはスカーレット・ヨハンソンの美しさ。彼女の完璧すぎる肉体によって織り成されるアクションシーンは一種の神々しさがあり、現実離れしたサイボーグというキャラクターを見事に演じている。

 ■ハリウッドの巨匠が手掛ける人気アニメのリメーク化

 2015年のニューヨークコミコンでハリウッド実写化が発表されたのはアニメ「TIGER&BUNNY」。ヒーローが平和を守る近未来の世界で落ちぶれベテランヒーローと生意気スーパールーキーがコンビを組み、悪に立ち向かうバディアクションアニメだ。タイトルやキャストは未定だが、製作総指揮に「ダヴィンチコード」(06)などで知られる名監督ロン・ハワードに決定。どのようにアニメの実写化に取り組むのかが注目される。

 ■リメークのリメーク!?黒沢作品原作でまたも映画化!

 「荒野の七人」(60)は日本映画界の巨匠、黒澤明監督の「七人の侍」(54)を西部開拓時代のメキシコに舞台を移したリメーク作品。アメリカ西部劇の代表作とされるこの「荒野の七人」が、今回「マグニフィセント・セブン」(2016年1月27日日本公開)となって再リメークされた。俳優デンゼル・ワシントンをはじめ、「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」(14)のクリス・プラット、韓国俳優のイ・ビョンホンなど国際的な豪華キャストになっている。広大な西部の大地を舞台に個性あふれる7人の男たちが知恵と力を振り絞り大群の悪党に立ち向かう。原作の精神を現代によみがえらせた痛快エンターテインメント作品になっている。【ハリウッドニュース編集部】