NHKは26日、「第67回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分開始)について説明会を行い、SMAP関連企画は一切ないことを明かした。年末で解散するSMAPに出場交渉していたが、所属事務所が23日に辞退を発表、同局も同日、交渉を断念したことを発表した。

 矢島良チーフプロデューサーは「SMAPのために15分間を用意している報道があったが、我々は決まってから調整しようと思っていた。15分空けて待っていた事実はない」と話した。他の出場者がSMAPの曲を歌ったり、録画映像などで出演する企画なども含め「SMAP関連の企画は一切ありません」と話した。

 SMAPが辞退を申し出る手紙を受け取ったのは今月19日で、自ら口説き落とすと意欲を示していた籾井勝人会長が実際に交渉に乗り出すまでには至らなかったという。21日のNHK定例放送総局長会見で木田幸紀放送総局長は「交渉継続中」と話していたが、矢島氏は「重要なことなので確認作業を続けていた」と繰り返した。

 SMAPは今年の目玉とみられていたが、これに代わる目玉を聞かれた矢島氏は「全部が目玉」と回答。新たなサプライズ出演者の可能性には「今のところ交渉している相手はいない」と語った。一方で「まだ5日間あるのでもしかしたら」と含みも残した。

 同局は25日に曲順を発表した。矢島氏は関ジャニ∞のトップバッター起用について「元気のあるキャラクター。トップバッターとして勢いをつけてほしい」。2番手PUFFYには「幅広い世代受け入れられている象徴。紅白のテーマと合致」と説明した。石川さゆりのトリは「世界に日本の文化を届けたい。『天城越え』を和楽器や文楽とコラボした形でやるので」。嵐の大トリは「今年のシングルやアルバムがチャート1位になったり世論調査でも上位。今年のテレビ、音楽界のトップを走っている存在」と説明した。

 また、タモリとマツコ・デラックスが特別ゲストとして出演するが、矢島氏は内容は検討中とした上で「番組全体を通じて楽しんでほしい」と話し、複数の場面で出演するとした。