薬物疑惑を報じられた元俳優の成宮寛貴さんが芸能界引退を電撃発表し大きな話題となったが、2016年はほかにも俳優やタレントなど多くの芸能人が引退を決意、あるいは解雇されて去った年だった。

■北見寛明(お笑いコンビ・ベイビーギャング)

 北見は1月22日に都内で無灯火運行中に調べられ、無免許運転のため道路交通法違反で逮捕された。3年前にも同じ容疑で逮捕され、執行猶予中だったが、所属事務所に知らせず芸能活動を続けていた。4月15日付で契約解除された。

■浅賀優美(フリーアナウンサー)

 4月末で芸能界を引退することをブログで発表。理由について「様々ですが、まとめると、二十代後半という自分にとって大切な時期を、芸能界ではない違う場所で、もっと活躍して経験を積んで過ごしたいという気持ちが高まったからです」と説明した。

■後藤まりこ(ミュージシャン)

 昨年2月に体調不良のため音楽活動を休止し、同年5月に活動再開したが表舞台に立つことは難しい状況とのことで、楽曲提供など裏方として活動していた。そして5月17日にツイッターで「音楽、完全にやめることにしました もうこれ以上だらだらやりたくないし これ以上好きな音楽を汚したくない 2年くらい考えてだした結果です」と宣言。「クソみたいな音楽業界に辟易しています 灯油ぶっかけて燃やしたいす」「なにもしがらみがなく音楽がしたかった」(原文まま)などと思いのたけをぶちまけた。

■工藤真由(アニソン歌手)

 アニメ「プリキュア」シリーズの主題歌を数多く担当したことで知られる工藤。10月9日のブログで一般男性と結婚したことを報告し、あわせて17年4月をもって芸能界を引退すると発表。「この決断は私に将来の夢ができ、次の道へ進む為の第1歩です」とつづった。

■Erie(E-girls、Dream)

 10月28日に公式サイトで、年内いっぱいでグループを卒業し、芸能界を引退すると発表。「これから歩む新しい人生では、昔からの1つの夢でもあった留学へチャレンジしたり、何歳になってもチャレンジする事を忘れず、とにかくしっかりと地に足をつけて自立出来る人間になっていきたいと思っております」とつづった。関係者によると、時期は未定だが、卒業後は米国に留学する予定だという。

■玉川桃奈(Dream5)

 人気アニメ「妖怪ウォッチ」の主題歌「ようかい体操第一」などで知られる5人組男女グループDream5のメンバーとして活躍したが2月22日にブログでグループ卒業と芸能界引退を発表。中学1年で加入して以来、約6年間の活動を振り返り「普通の女の子では味わえない、貴重な体験ばかりでした。悔しい事や辛い事もありましたが、それ以上にやりがいを感じ、大好きなメンバーと一緒にステージに立って、夢や目標に向かって一歩一歩進んで行く時間が私にとって、かけがえのないものとなりました」と感慨深げにつづった。

■大口兼悟(俳優)

 映画「海猿」の郡司謙介役や「烈車戦隊トッキュウジャー」の闇の皇帝ゼット役などを演じた大口だが、8月1日にブログで芸能界引退を発表。「やりたくてもやれない俳優という仕事に未練がないかと言われると、ないわけではありません。15年間芝居しかしてきていないですし、やりたかった事も山ほどある。そしてやり残してることも沢山あります」と複雑な心境を明かしたが、引退理由について詳細には述べず、「ですが自分で引退という道を選び決断しました」とした。

■マンボウやしろ(お笑い芸人)

 97年にお笑いコンビ「カリカ」を結成。11年に解散して以降はピン芸人として活動してきたが7月18日にツイッターで引退発表。今後は「ゼロから脚本の勉強をしていきたいと思います」とした。今年元日には一部で女性3人組「Perfume」のメンバー、のっちとの交際が報じられたが、「友人です」と否定していた。

■阿久津愼太郎(D-BOYS)

 9月いっぱいで芸能界を引退することをブログで発表。大学に進学し仕事と学業を両立させてきたが、大学3年となり「今後の人生の道を考えていく節目の年であることもあり、これからは、もっと自分を見つめていく時間を作っていきたいと思い、こうした結論に至りました。また次の第一歩を歩むために」と、新たな道を進むことへの決意をつづった。

■高橋龍輝(D-BOYS)

 「仮面ライダーフォーゼ」の歌星賢吾役やミュージカル「テニスの王子様」の越前リョーマ役などで知られる高橋だが、6月8日のブログで「先月から少しずつ、体がおかしいと思っていて、病院にかかったところ、詳しい検査が必要だと言われました。その結果、長期の療養が必要であることが分かり、家族やスタッフさんと話し合いを重ねた結果、やはり体が一番大切ということで、こうした結論に至りました」と引退を発表した。

■近江陽一郎(D-BOYS)

 3月いっぱいで芸能界を引退することをブログで発表。祖母の急死によって「自分も悔いは残したくない。祖母の人生を見ていたら、そんな気持ちが強くなりました」と意識の変化があったという。学生時代から思い描いていた夢があることを明かし、「昔からの夢を見て見ぬ振りしてしまうほうが、いつか後悔してしまうと思うんです。今が、ラストチャンスなんです。こういった考えから、新たな道に挑戦するため、このタイミングで芸能界を卒業する決心をしました」とつづった。