阿部寛(52)天海祐希(49)が夫婦役でダブル主演した映画「恋妻家宮本」(遊川和彦監督)の初日舞台あいさつが28日、都内で行われ、佐藤二朗(47)菅野美穂(39)富司純子(71)ら共演者も登壇した。

 ドラマ「女王の教室」「家政婦のミタ」などを手掛けた人気脚本家遊川和彦氏の初監督作品。作家重松清氏の小説「ファミレス」が原作。子供の自立後、仲良く暮らしていた夫婦だが、夫がある日、妻が押印済みの離婚届を見つけたことから始まるコミカルで心あたたまる物語が描かれている。

 阿部と天海、佐藤と菅野は、それぞれ夫婦役で共演したが、天海は「こんなハンサムさんと疑似夫婦を体験させていただいて、感謝しております」、佐藤は「かんちゃんと夫婦役ができたのは、一生の思い出です」とそれぞれ大満足の様子だった。

 天海は、監督デビューした遊川氏について「みんなに見せたことのない顔を見せたい、というのが念頭にあって、すばらしい監督」とたたえたが、司会から「見たことのない顔が映っていましたね」と言われると「ただ、すっぴんってことじゃないですか」とふてくされた表情を見せて笑わせた。