俳優の坂上忍(49)が、女優の清水富美加(22)が所属事務所に対して不満を訴えた給与等の待遇について「珍しいことでも何でもない」と、芸能界では一般的なものだと説明した。

 13日放送のフジテレビ系「バイキング」では、清水が宗教法人「幸福の科学」の活動に専念するため芸能界引退を表明した騒動を取り上げた。

 清水は女優として飛躍するきっかけとなった特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズへの出演当時は睡眠時間が3時間だったことや、1カ月休みなく働いても月給5万円でボーナスもなかったなどと幸福の科学を通じて主張している。

 坂上はまず「仮面ライダー」シリーズへの出演について「登竜門じゃないけど、これに出たら人気が出るみたいな風潮。ただギャラなんて微々たるものだと思う。あの枠ですからね」と、若手俳優にとっての登竜門的番組ではあるが、日曜午前に放送される番組だけにゴールデンなどと比べると制作費も少なく、出演ギャラは低いと指摘。「まとめ撮りして拘束期間をギュッと縮めて、そういう配慮の中で成立しているわけ。若手の子なんか寝ず(の撮影)だよ、あんなの」と、制作費不足を補うためにスケジュールがきつくなることは、業界では通例であることをうかがわせた。

 また、ゲストコメンテーターのラサール石井が「大手のプロダクションでも新人は月給5万円くらいですよね」と水を向けると、坂上は「僕らの若いときもそうでしたし、(今も)そんなに変わらないと思います。(清水の待遇は)僕らからしたら珍しいことでも何でもない」とコメントした。

 なお、所属事務所側は清水の給与形態について「住居費や食費、人件費などで、多額の投資をしてきた」「近年は相応の額を支払っている」と話している。