NHKは17日、都内で、Eテレ「おかあさんといっしょ」(月~土曜、午前8時)の出演者交代発表会見を行った。4月3日から「うたのお兄さん」が、横山だいすけ(年齢非公表)から花田ゆういちろう(年齢非公表)に交代する。

 12代目うたのお兄さんに決まった花田は「まさか自分がやれるとは夢にも思っていなかったのでとてもうれしいです。9年やってきた、だいすけお兄さんから受け取るバトンはとても重く感じています。自分なりのうたのお兄さんを深めたい」とあいさつした。

 花田は、東京都出身で、国立音大(声楽専攻)を卒業。今年1月には文学座付属演劇研究所を卒業した。学生時代には児童合唱団の指導経験もある。趣味は散歩と観劇。好きな食べ物はカレー、ハンバーグ、クロワッサン。好きな色は青と水色。落ち着く場所はキッチンという。3月30日の放送では、新旧のお兄さんが交代のあいさつを行うという。

 一方、横山は11代目のうたのお兄さんとして、08年4月から歴代最長となる9年間、子どもたちに親しまれてきた。横山は「卒業は僕から言わせてもらいました」と切り出すと、「やってみて夢に思っていた通りの仕事で毎日が楽しかった。2019年に番組60周年を迎え、いろんなことが変化する中で、素晴らしい番組を次に引き継ぎたいと思った。9年はあっという間でした」と説明した。また「1年、1年を命がけでやってきました。昨年8月のファミリーコンサートで、あつこお姉さんと子どもたちが心が通じ合っている姿を見て安心したのと、ここまでやりきれて良かったと本能的に感じた」と、あらためて卒業を決断した理由を説明した。今後は子供向けのミュージカルなどをやりたいとした。

 会見には、うたのお姉さんの小野あつこも出席し、別れを寂しがるように涙を流していた。小野と体操のお兄さん(小林よしひさ)、パント!のお姉さん(上原りさ)は引き続き出演する。