アニメ映画「ひるね姫~知らないワタシの物語~」(18日公開)の一般試写会が7日、大阪市のIMPホールであり、声優を務めた満島真之介(27)と原作、脚本も手がけた神山健治監督(40)が舞台あいさつを行った。

 2020年東京五輪開幕の3日前、突然父を逮捕された岡山・倉敷の女子高生ココネ(高畑充希)が、唯一の特技「昼寝」を武器に夢と現実を行き来し、事態解決をはかる-。

 ココネの幼なじみモリオを担当した満島は「ちょっと中途半端な岡山弁が難しくて。四国、広島の言葉を合わせたようで、イントネーションは関東に近いような…」。沖縄出身とあって、慣れない言葉に悪戦苦闘。ただ、方言指導の担当者2人がセリフのリアリティーをめぐってバトルを展開したほどこだわったようで「方言がダメならがっくりする。そこを徹底してやりたかった」と話した。

 最初にオファーを受けた時、外国人の友人に「今度、神山さんのアニメで声優をやると言ったら、ただごとじゃない興奮ぶりでした。世界に誇る日本のアニメの、新たな金字塔ができたと思います」と作品に参加した喜びを明かした。

 テレビアニメ「攻殻機動隊S.A.C」などで、多くのファンを持つ神山監督は「僕がこれまで作ってきた作品と違うアプローチに挑戦しました。女子高生と父親の話から始まります。でも、ほんわかしているだけではなく…見る人を油断させないようにした」と話していた。