昨年8月に東京弁護士会から業務停止1カ月の懲戒処分を受けてテレビ出演を自粛していた大渕愛子弁護士(39)が、産休明けも当面、レギュラー番組への復帰はしない意向を示した。

 大渕弁護士は日本テレビ系「行列のできる法律相談所」などにレギュラー出演していたが、27日に更新したブログで「産休明けにテレビ出演を再開するかどうか、ずっと考えてまいりました。復帰を待っていてくれていた番組もあり、復帰したい気持ちもありましたが、いろいろと考えた結果、このタイミングでのレギュラー番組への復帰はしないという結論に至りました」とした。

 理由については「複合的なものですが、視聴者の皆さまや番組に多大なご迷惑をお掛けしたことについて、その責任の重大性を痛感し、けじめをつける必要があると考えたこともありますし、育児を中心とする生活の中で、限られた仕事の時間は、まず弁護士業務や講演活動に充てるべきであると考えたこともあります」と説明した。

 また、レギュラー番組以外への出演や、レギュラー番組への将来的な出演については「育児や本業の状況に照らしつつ、都度検討させて頂ければと思っております」とした。

 大渕弁護士は2010年10月、養育費請求の依頼を着手金17万8500円、顧問料として月額2万1000円で依頼者と合意し、業務を受任。その後、依頼人が日本司法支援センター(法テラス)の代理援助制度を利用したいと申し出て大渕氏も了承。翌11月に着手金10万5000円と実費2万円を法テラスが立て替える認定がおりた。

 法テラスでは代理援助中、弁護人が依頼者に、認定された以上の料金を請求しない取り決めがあるが、同弁護士は依頼人に着手金の残金7万3500円と業務終了までの5カ月分の顧問料金10万5000円を請求し、受け取っていた。