アニメ映画「ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー」(長峯達也監督)公開記念舞台あいさつが15日、東京・丸の内TOEI1で行われた。主人公・孫悟空役の声優・野沢雅子は、2020年東京オリンピックで、悟空として必殺技「かめはめ波」で聖火をともすことを熱望した。

野沢は米国、英国、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、メキシコ、韓国、フィリピンなど32の国と地域で公開日が決まるなど現状、全世界90の国と地域での配給が決まったこと、米ロサンゼルスのチャイニーズシアターで行われたプレミア上映で、5時間前から行列が出来る人気だったことを踏まえ1つ、提案した。

野沢 東京でオリンピックをやりますよね。聖火を悟空の(かめはめ)波でともしたい。そうすると、世界中の人が喜ぶ。私は(聖火ランナーとして)走ることは出来ないので、誰か走っててもらって私は車で待つ。

野沢は、映画最新作について「録音(アフレコ)が終わった時に思った。今までで1番、面白いって。悟空として今、生きていますから…皆様とこの場にいられるのが最高」と満面の笑みを浮かべた。今作では、劇中で悟空が自らのことを「カカロット」と初めて名乗る。演じた時の思いを聞かれると「スタジオに入ったら悟空になっているから、自然体でやっています。特別に、と思うことは今までない。悟空そのものだから、スッと出る。悟空は特別なんて思わない」と答えた。

今回の「ドラゴンボール超ブロリー」には、映画オリジナルキャラクターとして過去の劇場版に登場してきた“伝説の超サイヤ人”ブロリー(声・島田敏)が登場し、話題となっている。15年の前作「-復活の『F』」に続き原作、脚本、キャラクターデザインを担当した原作者の鳥山明氏が、「ドラゴンボール超」の世界観で描く新たなブロリーが孫悟空らの前に立ちはだかった。

ブロリーは、93年3月6日公開の「ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」、94年3月12日公開の「ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない」に登場した。日本だけでなく海外でも人気が高く、同7月9日公開の「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」には、ブロリー本人ではなくクローンの「バイオブロリー」まで登場した。ブロリー本人が作品に登場するのは24年ぶり3回目、クローンも含めれば4回目の登場となる。【村上幸将】