出演者のプロレスラー木村花さんがSNS上で誹謗(ひぼう)中傷を多数受けた後、22歳の若さで死去し打ち切りとなったフジテレビ系恋愛リアリティーショー「テラスハウス」について、遠藤龍之介社長(64)は3日、定例会見で「逝去に対して哀悼の意を表したい」と話した。

現在、制作会社のイースト・エンタテインメントと共に検証チームを立ち上げ、出演者や関係者への聞き取りを行っている。大多亮常務(61)は「制作過程において『ゼロから1を生み出す』などの問題がなかったか。行動、言動を無理強いしていないか。心のケア」の3つのポイントを中心に検証しているとした。

また大多氏は「入居時に出演者と誓約書があるのは事実」とした。大多氏によると、制作に関しフジテレビ、イースト社、出演者(ある場合は所属事務所)で契約を交わしており、出演者の不祥事などで放送が中止になった場合、出演者が損害賠償を負うなどの内容の誓約書も交わされていたという。ただ大多氏は「一部報道にあるような、スタッフが『ビンタをしろ』と指示したという事実は出てきておりません。感情表現をねじ曲げるような指示、無理強いはしていない。番組卒業の時期も相談しながらアドバイスしていた」と説明した。

木村さんは同居男性とのトラブルで憤ったシーンが3月31日にネットフリックスで配信、5月18日にフジテレビで放送された。同23日未明に死去した。