お笑い芸人の加藤浩次(53)が18日、司会を務める日本テレビ系「スッキリ」に出演。自民党の萩生田光一政調会長と生稲晃子参院議員が参院選の公示前の6月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連施設を訪問していたことに関する両議員側の説明に「どこに行くのか調べないんですか?」と疑問を呈した。

番組では、6月に八王子駅前で遊説していた生稲氏と、応援演説に駆けつけた萩生田氏がその後に旧統一教会の関連施設を訪問していた件を取り上げた。萩生田氏は事務所を通じ「聴衆の方から『近くで仲間が集まっているのでお話を聞かせてもらえないか?』と申し出があり、スタッフが調整したと聞きました。突発的な日程に(生稲)候補者も不慣れだったため、現場にいた私も同行しました」と説明。生稲氏の事務所も「新人の立場ですので、より多くの方に政策を聞いていただきたいという思いでスタッフが判断しました」と説明したという。

こうした両議員側の説明に、加藤は「(聴衆からの申し出が)あったとし、どこに行くのか調べないんですか?フラッと行くんですか?人がみんな集まっているからって聞いて、参院選に立候補している人間がその団体も調べずに、人が集まっているからってフラッと行きます? それ、絶対に調べますよね」と疑問を投げかけた。

また、番組では萩生田氏が八王子市議だった1991年から教団と関係があったとする現役信者の証言も紹介。旧統一教会の問題に詳しい元参院議員でジャーナリストの有田芳生氏は「これ実はスクープなんですよ。これまで萩生田さんは衆議院選挙に落選した2009年くらいから教団と関係があるのではと見られていた」とし、1992年に同教団の国際合同結婚式や霊感商法が話題となり、各メディアで大きく取り上げられるなど社会問題となったことに触れ、「市会議員をやっていた萩生田さんが知らないわけはないんですよ」とした。

また有田氏は自身が参院選に立候補した経験から、「本当に朝から夜までビッチリのスケジュール。そんなときに聴衆が『近くで人が集まって話をしてるから来て』と言ったとしても、それが何の集まりかと聞きますよね、普通は。それが統一教会関係だったらちょっと危ないなという判断をするのが当たり前であって、それを『新人だからわからない』というのは確かにあるんだけども、横についていた萩生田さんが知らないわけはないし、ましてや1991年からの深いつながりがあるんだったら、『ああ、統一教会関連の施設なんだな。行きましょう』っていうことになっているはず」とし、両議員側の説明を「極めて不自然な説明」だとした。