英人気ロックバンド、ローリング・ストーンズが、長年在籍していた英音楽産業大手EMIグループとの契約を解消、米ユニバーサル・ミュージック・グループと新アルバムなどを販売する独占契約を結んだ。ユニバーサル側が25日発表した。経営が悪化しているEMIは所属アーティストとのトラブルが続いており、ストーンズの離脱は一段の打撃となりそうだ。

 契約期間は5年程度とみられる。ユニバーサルは2、3枚の新アルバムを販売する権利を得たほか、往年の名曲「ブラウン・シュガー」「悲しみのアンジー」などを販売する権利も得た。契約額は明らかにされていない。

 1971年よりも前に発売されたアルバムについての権利は既に保有していた。

 EMIは昨年、欧州の投資ファンドに買収されたが、英ロックバンド、レディオヘッドが契約更新を拒否するなど所属アーティストが処遇をめぐって不満を表明していた。