舞台「おしん

 少女編」(11月1日~12月2日)が全国24カ所で公演されることになり30日、演出家石井ふく子さん(83)俳優勝野洋(60)女優淡島千景(85)らが都内で会見を行った。83年に橋田寿賀子さん原作脚本のNHK朝の連続テレビ小説で大きな反響を呼んだ同作品は、84年に舞台化。昨年7月に新橋演舞場、今年8月にも名古屋御園座で公演された。

 今回はおしんの少女時代、両親との別れから米問屋で育てられるところまでの物語。おしん役は前回同様、佐々木麻緒と諸星すみれが務める。石井さんは「子どもたちは成長が早いので『大きくなるな』と、頭をいっぱいたたいておきました」と、笑顔で演出家としての悩みを吐露していた。

 自らの山小屋でつかの間だがおしんを育てる俊作を演じる勝野は、7月に長女七奈美さん(享年29)を肺がんで亡くしたが、「それとこの仕事は別ですから。(今回少女時代で)自分の娘にもそういう時代あって、ダブることもありました」。

 [2009年9月30日14時41分]ソーシャルブックマーク