10月29日に肺がんで亡くなった落語家三遊亭円楽さん(享年76)が師匠三遊亭円生の大名跡を総領弟子の三遊亭鳳楽(62)に襲名させることを決めていたことが10月31日、分かった。

 6代目円生は円楽さんの師匠で、落語協会会長を務めるなど昭和の名人だったが、79年に亡くなり、その後、継ぐ者がいなかった。2年前に円生の遺族から襲名の申し出もあり、円楽さんは7代目円生を鳳楽に決めていた。今春に円楽さんは鳳楽を自宅に呼び「来年3月の楽太郎の円楽襲名が終わってから、ゆっくりと円生襲名をやっていけばいい。それまでにしっかり力を付けなさい」と話した。円楽さんも全面バックアップするつもりで、円楽一門幹部も襲名を了承していた。

 [2009年11月1日6時16分]ソーシャルブックマーク