ピアニストの辻井伸行さん(23)が音楽の殿堂カーネギーホール(米ニューヨーク市)でのデビューを前に8日、一部メディアに練習を公開し、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」の一部を力強いタッチで弾いた。

 公開練習はカーネギーホール近くにあるスタインウェイホールで行われた。10日のカーネギーホールでのリサイタルでは「展覧会の絵」のほか、ベートーベンやリストの曲を披露する。

 辻井さんは「カーネギーに向けて頑張って練習している。大成功させたいので皆さまの応援をよろしく」と話していた。

 生まれつき目が見えない辻井さんは幼少時からピアノに親しみ、2009年のバン・クライバーン国際ピアノコンクールでの優勝をきっかけに一躍注目を浴びるようになった。