横浜アリーナが演歌の「聖地」になった。演歌歌手が多数所属する大手芸能プロダクション「長良グループ」が主催する「新春演歌まつり」が25日、横浜アリーナで行われた。ステージに立ったのは、山川豊(53)田川寿美(36)水森かおり(38)のベテラン勢に、演歌界の「貴公子」と呼ばれる氷川きよし(34)や若手の森川つくし(21)、さらにAKB48メンバーの岩佐美咲(17)、男性3人組はやぶさの面々。会場は中高年女性を中心にしたファンで埋まった。昼夜2回公演で合計約1万7000人が押し寄せた。

 横浜アリーナは89年に開業し、サザンオールスターズや桑田佳祐の「本拠地」として知られている。

 「新春演歌まつり」は07年からスタートしたイベント公演で、当初から会場は横浜アリーナだった。今回で6回目の開催となるなどファンには定着してきた。山川は「人生と同じでやり続けることが大事で、勉強になります」。客層を意識したのか、会場内には懐中電灯を手にした数多くの案内係を配置され、トイレに立つ高齢者の足もとを照らしていた。