自宅で麻薬や覚せい剤を所持していたとして、麻薬取締法違反などの罪に問われた元NHKディレクター迫間崇被告(47)=懲戒免職=は18日、東京地裁(渡辺美紀子裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役3年6月を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は28日。

 迫間被告は被告人質問で、持病のリウマチの痛みを和らげるためにゴメオと呼ばれる麻薬を使っていたと説明。「一般の鎮静剤が効かない体質だった。10年近く前に入手した際は違法薬物ではなかった」と弁解した。

 検察側は論告で「違法薬物への依存性は顕著で、再犯の恐れも高い」と指摘。弁護側は最終弁論で「依存は重度と言えず、反省もしている」と述べた。

 起訴状によると、迫間被告は2月15日、東京都渋谷区の自宅でゴメオ約17グラムや覚せい剤約0・04グラムを所持していた、としている。(共同)