2010年の映画「バーレスク」(主演クリスティーナ・アギレラ)公開以来、日本でもひそかなブームとなっている「バーレスクダンス」。きわどい衣裳、ゴージャスな宝石とメークに身を包むダンサーが繰り広げるフェティッシュなショーには、男性とともに多くの女性ファンが釘付けになっている。

 バーレスクダンスは女性の官能美を強調する脱衣ショーだが、ヌードにまでは至らない。もともとキャバレーやストリップショーのだし物だったのを、「自由な女性のアイコン(象徴)」にまで仕立てあげたのは、米で再ブームに火をつけたダンサーでありモデルのディタ・フォン・ティースだ。

 「セクシーは作るものではない、女性がリラックスして幸せを感じる姿そのものがセクシーなのよ」というディタのセリフに共感し、自身がステージで踊るかたわら、一般女性にもバーレスクを趣味として教え広めているのが日本のダンサー、レディーn@n@さんだ。9日には、六本木に「大遊郭」を出現させる「エロフェス」イベントをプロデュース。アシスタント兼看板娘ダンサーのmilah嬢をはじめ、教室の生徒も何人かが舞台デビューする。

 n@n@さんのレッスンには10代から80代の女性が集まる。教室で仕掛けているのは、「ゆっくり焦らしながら、服を1枚ずつ脱ぐたびに感じる解放感」を通して、自分自身へのLOVEを増長させること。日常的に多くの役割をこなす現代女性は、「女性としての自分」に喜びや誇りや幸せを持つチャンスが減っている。それを噛み締め、元気に変えるため、過剰なエロでなく、上品でチャーミングなバーレスクが絶好のパフォーマンスなのだ。

 「女性が元気だと、家庭も職場も、いろいろなコミュニティによい影響を与える」。バーレスクを習う女性たちが社会の活性剤となってくれるのがn@n@さんの望み。本拠地である代々木でのレッスンは、月2回。また、昨年からは映画「バーレスク」ファンの要請に応じ、劇中歌にあわせて「脱がないバーレスク」を演じてみる不定期出張ワークショップも大阪で開催している。<イベント概要>日時:2012年6月9日(土)19:00開場/24:00終演会場:六本木vanilla

 moodチャージ:当日2500円/予約2000円(予約はsexyladynana@gmail.comへ)レッスンについてのお問合せは、by.girl.project@gmail.comへ