モーニング娘。が21日、東京・日本武道館で春のコンサートツアー最終公演を行い、この日をもって田中れいな(23)が卒業した。

 田中は冒頭で「今日が最後やけどしんみりしてしまうけん、泣かんと楽しく盛り上げたい」と地元福岡の博多弁をまじえ宣言。その通り、涙を見せることなく、笑顔で約10年在籍したグループに別れを告げ、最後に「モーニング娘。最高!

 おつかれいな~」と元気に決めぜりふを叫んだ。

 ステージで田中は、ファンへ感謝の手紙を読み上げた。ヤンキー(不良)キャラということもあり「この場を借りてあやまらせてください。いっぱい問題おこしてすみませんでした。でもこれから先も、また何かしでかすかもしれません(笑い)

 いや、しでかすでしょう!

 それでもれーなについてきてくれますか?」と“問題児継続”を明るく宣言すると、客席の約1万人から大歓声が上がった。

 またこの日、モーニング娘。の「サブリーダー」に譜久村聖(16)飯窪春菜(18)の2人が就任することも発表された。田中がサブリーダーの新設を発案したといい、自らの口で2人の名を読み上げた。2人は今後、リーダー道重さゆみ(23)を支えていく。

 同期メンバーとして今は仲がいい田中と道重だが、この日はぶっちゃけトークも展開。問題児らしく田中が「初めはね、さゆ(道重)のことあまり好きじゃなかった」と告白すると、道重も「れいなのこと、いてもいなくても(いい存在で)、フツーだった」と切り返し、会場は爆笑。しかし最後は2人で「ほんとにありがとね」と、感極まった表情でハグをかわした。

 田中は03年1月、グループ加入。今後は自身がリーダーとなって今年2月に結成された4人組バンド、LoVendoЯ(ラベンダー)を中心に活動していく方針。同ツアーは田中の卒業ツアーとして開催され、3月16日から13会場で計37公演が行われた。