宝塚歌劇団宙組の新人公演「風と共に去りぬ」が22日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、期待の7年目男役・蒼羽りくがレット・バトラー役で主演した。

 気ままなスカーレットを大きな愛で包むバトラーに、蒼羽は「男役の中の男役。誰もが知っている名作。歌も有名ですし、みなが知っているだけに難しく、私にとって挑戦でした」。

 本公演で主演するトップ凰稀かなめからは、ヒゲやまゆの形にもアドバイスを受けたといい「凰稀さんにならってもみあげもつけました。もう1回(東京公演で)チャンスがあるので、より男になっていたい」と話していた。東京宝塚劇場は12月5日。

 また、スカーレットを演じた娘役の花乃(かの)まりあは、本公演でスカーレットを役がわりで演じている男役スター朝夏まなと、七海ひろきに相談。本公演でのスカーレットは男役が演じているだけに、ダイナミックで気ままさが強調されている。

 花乃は「私にはそれがなくて…。でも、おふたりから『今のあなたが必死になってやることで、スカーレットの必死さが出てくる』と言われて、思い切って演じました」と、安心したように笑みを浮かべていた。