9人組アイドルグループ私立恵比寿中学(エビ中)が8日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで単独ライブ「年忘れ大学芸会2013『エビ中のスター・コンダクター』」を開催し、約1万人を動員して新曲「未確認中学生X」など25曲を披露した。

 メジャーデビューから1年7カ月で同アリーナでの単独ライブは、日本人アーティストでは最速で、9人がステージ上に登場すると、歓声は最高潮に。そのパワーに圧倒された広田あいか(14)は「すごい数にペンライト!」と言い、目を丸くした。

 9人は決してうまいとは言えない歌唱、未完成な踊りながらも、懸命なパフォーマンスで観客をひきつけ、約3時間を完走。大歓声を浴びるとそろって涙を流し、瑞季(16)は言葉を詰まらせながら、「決まったときはどうなるかと思ったけど、楽しくできました」と喜んだ。

 エビ中は「キングオブ学芸会」をキャッチフレーズに活動。ファンの間では「娘のような存在で、キレのないダンスやうますぎない、歌唱力が良い」と親近感が、人気の理由のようだ。10年4月にグループを結成した当時の活動は、ショッピングセンターでの無料公演などを中心。星名美怜(16)はこの日も「ステージに立って、昔の曲を歌った時は、当時のことを思い出した」と言った。