ゴーストライター問題の渦中にあり、現在の全聾(ろう)状態をウソだと告白した作曲家佐村河内守氏(50)が7日、都内で記者会見を開いた。
東日本大震災で母を失った少女のために曲を作ったという経緯について、佐村河内氏は少女一家への謝罪も口にしたが、同一家、被災地を取材してきた記者から激しく追及された。
-震災で母を失った少女の一家の名前を(会見の)冒頭で出したことが信じられない。了解を取ってるんですか
佐村河内氏
○○さんの…。
-名前を出すことは控えてください!
佐村河内氏
冒頭の部分で名前を出したことはカットしてください。
(失笑が起きる)
-なぜ、だましたのか?
真摯(しんし)に答えてください
佐村河内氏
心からわびております。ほかの誰よりも申し訳ない気持ちでいっぱいです。先生、おばあさまもやらせのグルだったと疑われていることを知ってショックで申し訳ない気持ちでいっぱいです。ゴーストライターというやり方は一生償っていかなければいけない。でも、あの子やおばあさまのことは本当に大好きで、小さな光が届けばなと思ったことは真実。ばれたことで傷つけてしまったのは、申し訳ないです。私が彼女に「パパと呼べ」と言ったことはありません。
-本当ですか
佐村河内氏
「あの子がパパと呼び始めた」と聞きました。テレビ局のスタッフとごはんを食べに行った時は、おばあさまに「私がいなくなったらあの子をお願いね」と言われた。
-最初から利用してたと思われても当然。亡くなられた被災者やあの子への冒涜(ぼうとく)
佐村河内氏
反省しています。申し訳ありません
-利用してたんじゃないですか
佐村河内氏
断じて違います
-じゃあ、なぜうそをついたんですか。なぜだましたんですか。そこにまったく答えてません
佐村河内氏
だましたことになると思います。申し訳ありません。