宝塚歌劇団宙組の新人公演「ベルサイユのばら-オスカル編」が20日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、5年目男役スター、の和希(かずき)そらが初主演を務めた。色気のある熱い男役を目標に掲げてきた和希にとって、女役のオスカルは難役だった。

 「自分の持ち味とは違う役をやらせていただくことで、発見もありました」

 当初、和希は女らしさの表現に悩み、本公演でオスカルを演じるトップ凰稀かなめから「人それぞれでいい。自分らしいオスカルを」と助言を得て、気も引き締まったという。

 男として育てられた女軍人、オスカルの勇ましさと、女ゆえのもろさを演じわけ、客席からは拍手を浴びたが、それでも自己採点は辛口。セリフをかむなど「失点続き」だったため「48点。東京公演までに課題を克服したい」と話した。

 また、ロザリー役のヒロイン、伶美うららは、新人公演以外にバウ公演でもヒロイン経験があり、主演の和希より1学年先輩。それゆえ、和希よりも自己評価は厳しく「私は35%」と、点数ではなく「%」で表現。「東京ではもっと私らしいロザリーを」と誓った。

 東京宝塚劇場の新人公演は7月3日。