巨匠ポール・ハギスの最新作「サード・パーソン」(6月20日日本公開)では、ニューヨーク(NY)、ローマ、パリの3つの街を舞台に3組の男女のストーリーが描かれているが、そのうちNYが舞台となる1組をジェームズ・フランコとミラ・クニスが演じている。「デート&ナイト」(10年)、「オズ

 はじまりの戦い」(13年)など、過去7作品で共演を重ねてきた2人はまさにあうんの呼吸を披露している。

 2人が演じる役柄は、息子ジェシーの親権争い中の夫婦。裁判費用を稼ぐためにホテルでメイドとして働く、元女優のジュリア役をミラ・クニス、有名な現代アーティストのリック役をジェームズ・フランコが演じている。ジュリアは精神が不安定だという理由から、息子との面会を許されていない。リックはそうすることで息子を守っていると必死になっているのだ。

 ジェームズは、自身の役柄について「リックは自分と子供から元妻を引き離しておくのは理にかなったことだと思っている。でも、一方で、彼は自分の子供を傷つけているかもしれないんだ。彼は仕事や絵画に没頭するタイプで、父親として何もかもそろった人間ではないからね。仕事と家族の間でバランスを取る時、多くのクリエイティブな人たちが感じるこういったジレンマを、ポール(監督)は掘り下げているのだと思う。この物語で、息子のジェシーは苦しんでいる。父親になる準備がリックにはできていないからだ。彼は仕事に対して、あまりにも野心的であまりにも夢中になり過ぎているんだよ」と語る。

 また、本作でのミラ・クニスとの共演について「何度も一緒に共演して、ミラ・クニスとは確かな阿吽の呼吸がある。僕たちはとてもうまくやれる。僕たちは一緒に何でもやってきた。ファンタジー、コメディ、ドラマ、奇妙なヴァンパイア物の映画。僕たちがやっていないのは、アクション映画だけだと思う。だから、次はアクション物の脚本を2人で探しているんだよ!」と語るほど、息が合う様子の2人。彼らの息子・ジェシーについても「ロンドン出身のオリヴァーが僕たちの息子を演じている」「彼は僕たちの子供のように見えるんだよ」と話し、劇中の息子・ジェシーは息ぴったりの2人に違和感なく溶け込んでいる。

 ミラといえば、今年2月にアシュトンと婚約したことが明らかになり、妊娠していることも伝えられている。彼女の母親役の演技にも注目だ。【ハリウッドニュース編集部】