NHK連続テレビ小説「花子とアン」(月~土曜午前8時)が26日、横浜市の緑山スタジオでクランクアップした。9月24日放送の、ヒロイン村岡花子(吉高由里子=26)が、腹心の友・蓮子(仲間由紀恵=34)を「ごきげんよう」と声をかけ、見送るシーンのアップで終えた。

 昨年10月のクランクインから約10カ月、ヒロインを演じきった吉高は「正直、終わった気持ちになれない。ラストのシーンを撮っているのに、周りではクランクアップの準備が進んでいる。ベルトコンベヤーに乗せられて、次の現場へと送り出される気分」と“吉高節”で笑顔を見せた。そして、「大好きな現場でした。手放すのが名残惜しくて、自分の中で壊してしまいたいくらいの作品。この作品で最後になってもいいやと迷っていましたが、私の宝物になりました」と涙をにじませた。

 蓮子を演じた仲間は「私の中でも、大きな役だった。吉高ちゃんが10カ月間、前を向いて挑んでいました。その姿を横で見ていたので、『現場が好きだった』と聞いて良かったと思いました」と笑顔でねぎらった。

 同作は、初回視聴率が21・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、25日平均は22・6%、最高は7月5日に25・9%を記録している。