女優土屋太鳳(19)が8日、都内のNHKで、主演する来年度前期NHK連続テレビ小説「まれ」(3月30日スタート、月~土曜午前8時)の共演者発表会見に、役作りのため髪を40センチほどばっさり切って出席した。

 土屋は「切った瞬間、希(まれ)が生まれたと感じました」。さらに「まれがいろんな人と出会い、成長したように、私も1年を通して成長したい」と意気込みを示した。所属事務所によると12歳でデビューしたが、髪をここまで切るのは初めてという。

 NHKは、石川・能登で育ち、家の手伝いをして家計を支える行動的な女性のイメージのため、短くしてもらったと説明した。土屋も「ぜひ切りたい」と言っていたという。

 会見では、土屋は「前(ヒロイン発表会見)は合格発表のような気分でしたが、今日は入学式のような気分。しっかり修行します」と語った。父を大泉洋、母を常盤貴子、弟を葉山奨之が演じる。土屋は「家族が大好きな役柄が私と似ています。いい家族になれたらいい。常盤さんはかわいくて、私の方がお母さんぽい」などと語った。

 大泉は「最初はヒロインの相手役かと思った。台本が面白く、出るより見たい。今から降板して見ていたい」などと語った。

 共演は他に、ヒロインの祖父母代わりを演じる田中泯、田中裕子の他、篠井英介、鈴木砂羽、中村敦夫、山崎賢人、清水富美加、門脇麦、中川翔子、塚地武雅、ガッツ石松ら。

 物語は、父が破産寸前となり、家族と夜逃げのように石川・能登に移住した津村希(まれ)の成長を描く。夢ばかりを追う父を反面教師に、地道にコツコツをモットーに生きる。高校卒業後、市役所に勤務するが、夢を見つけ、パティシエの修業に励み、菓子作りの才能を開花させる。